脳科学マーケティング

【効果大】匂いをブランディングに活用するマーケティング戦略とは?

この前、小学生の時に使っていた匂い付き消しゴムが出てきて、思わず昔を思い出してしまいました。

 

そうなんです。

実は匂いは5感(視覚、音、味、匂い、手触り)の中でも特に感情と強く結びつくので、マーケティング戦略にとって活用すべきツールになります。

今日は、この匂いについて解説していきます。

本記事の要点

匂いは5感の中でも感情と強く結びついている
匂いをビジネスで活用する

 

5感に訴えかけるマーケティングの提唱者「五感刺激のブランド戦略」や「買い物する脳ー驚くべきニューロマーケティングの世界」の著者、マーティン・リンストロームによると、人間の感情の75%は匂いによって引き起こされると推測し、企業のマーケティングのあっらゆる場面で可能な限り嗅覚を活用すべきだと力説しています。

そういえば、タバコの臭いが「嫌いだ」ってよく怒っている人もいますよね。匂いが感情に直結していることが理解できます。

匂いは脳を強烈に刺激する

ある実験で、全く同じナイキのスニーカー2足を別々の部屋で消費者に評価させました。片方の部屋には花の芳香で満たし、もう片方の部屋は無臭。

その結果、なんと84%の被験者が香りのする部屋で評価したスニーカーの方が良いと判断しました!

匂いが人の行動や意識に影響を与える実験は数多くあります。

あるナイトクラブでは、オレンジやペパーミントで満たした場合、客が踊っている時間が長くなり、カジノではフロアを良い香りで漂わせると、スロットマシーンに入れる金額が45%も増えました。

また機能性は変わらないのに、シャンプーの香りを変えただけで被験者は「泡立ちがよくなった」「すすぎがしやすくなった」「髪の艶が良くなった」と感じることも分かりました。

 

エッチな映像を見た男性が着ているシャツと、何も見ていない男性の着ているシャツを、女性の被験者に嗅がせると、ほぼ全ての女性が「特に匂いはしない」と答えながらも、fMRIで脳波を見ると、性的に興奮した男性のシャツの匂いを嗅いだ時に女性の脳が活性化することも分かっています。

 

匂いは人の無意識に入り込むということです。

においは人の脳に記憶される

分子発生生物学者のジョン・メディア氏は、学生を2グループに分けて、一方のクラスには壁に男性用の香水を吹きかけた教室で毎回学習させ、もう片方のクラスには何も香りがない教室で学習をさせました。

そして、試験時に香水の香りがする教室で2クラス同時にテストをしたところ、毎回、香水が吹きかけられた教室で学習をしていたクラスの生徒がはるかに高い点数を取りました。

この実験から、記憶が形成された時に感覚入力(匂いの感覚が同時に入ると)を受けると、記憶が呼び起こされるという説と一致しました。

だから消しゴムの匂いだけで昔を思い出せたんですね。

匂いをビジネスに活用する

こうした人の記憶に商品やサービスを残すために、匂いを商品やサービスに取り入れる企業も増えてきました。匂いが付いている方が、人の記憶に残りやすいことが脳科学で明らかになっているからです。

 

ある韓国の政治家は「グレート・コリア」という香水を選挙活動中のイベントで使い、選挙の投票日に各投票所付近にその香水を吹きかけるという戦略を実施したそうです。

匂いをブランディングに活用するといったマーケティングは日本ではまだまだ過小評価されている段階だからこそ、今の商品やサービスに取り入れられないか?そういった視点で物事を考えてみるのも面白いと思います。

 

PS.

私はretaWというフレグランスブランドがお気に入りです。
匂いと共にブランド体験が強烈になる感覚は理解できますね。

 

Twitterの方でも脳科学を元にマーケティングに使える情報を配信していますので、気になる方はぜひどうぞ。

@hiroking10ten

 

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