こんにちは、『プログラミングの王様』編集部のヒロキ(@pgm_osama)です。
人生において「起死回生の一発」を狙ってビジネスや投資をする人が結構います。
また、こうした「起死回生」や「一発逆転」をうたったキャッチコピーほど、結果を裏切る詐欺案件が多いのも事実です。
「気をつけましょうね」と言っても、こればかりは心のありようなので完全阻止は不可能です!
人は裏切られると、より甘い言葉に誘惑されやすくなる
人は常に合理的な行動を取れません。過去の失敗からもなかなか学べませんので、強く意識をして防ぐしかありません。
さらに年配者になればなるほどに、失敗を修正することが難しくなります。
※高齢になると人の脳は共感ホルモンが物理的に減少するので新しい情報に対して閉鎖的になってしまうので、年を取ると頑固になったり、新しく学習することができなくなります。
こうなると、不思議なもので、人はどんどん短期志向になります。
「より短期的に利益を得よう」とする気持ちが起死回生の逆転一撃を期待するようになるのです。
人は誰かに裏切られると、当然のように傷つきます。
こうして失ったものを短期的に取り返そうとするので、さらに精度の低い奇跡の一撃に手を染めてしまうのです。
しかし、こうした思考になると人生は縮小していきます。
こうして、失敗が心を弱体化させて、より失敗を呼ぶように人生はできているのです。
スピリチュアルでも何でもなく、人の心の構造の問題です。
ジリ貧からドカ貧になる
結果的に失敗を重ねれば重ねるほどに「よりリスクが大きく、リターンが小さなもの」に大きく張ってしまいさらに大きく失敗を重ねる。
ジリ貧を脱しようとして、最大級のドカ貧になる状態です。
競馬やパチンコなどのギャンブルをやっている人や、スマホゲームに必要以上に課金をしてしまう人はこの心境に身に覚えがあるはずですよ。
負けが積み重なると理性が飛び、どんどん心は操作不能になる。
自分でも「これはよくない」と分かっているはずなのに、なぜか自制心が効きません。
その結果、延々とお金を追加投入しては最終的に人生を棒に降るほどの損失が生まれて、やっと我にかえります。
自殺や家族離散まで追い込まれる自暴自棄の仕組み
- 根拠も何もない希望的な大きな夢物語の奇跡を信じる
- いつしか内容は関係なく思考は停止して盲信状態になる
- 当然、結果は出ないので裏切られた気持ちになる
- 盲信状態なので精神的にも経済的にも肉体的にも莫大な損失になる
- この損失を取り戻そうと無意識に動き始める
- より短期思考になり、さらに奇跡の一手に魅力を感じる
- 当然、また上手くいかずに裏切られた気持ちになる
- 何度も失敗を繰り返すので、恐怖や焦りが膨らむ
- 完全に論理的な思考が奪われる
- 神や宗教を信じるようになる
こうやって順序立てて人の心が壊れる手順を見ると「自分には無関係!」「私はそんなことにはならない!」と思っていても、このスパイラルの入り口に入ってしまうと、人は簡単に落ちてしまうことがわかります。
詐欺にあった人は「これに懲りて疑い深く、思慮深くなる」のではなく「さらなる詐欺にハマる確率が断然高くなる」のです。
貧困層ほど、ギャンブル依存が高くなり、給料で稼いだお金のすべてを競馬などにかけてしまう思考は、まさにこれで説明できます。
人生はわずかな可能性に賭けた瞬間に崩壊するようにできている
人生は、こうしたわずかな可能性(ギャンブル性)に賭けた瞬間に崩壊するようにできています。
パチンコ、競馬などのギャンブルとは、その人間の崩壊心理を巧みについた政府による金銭回収装置です。
しかし人生においては確かに「論理的で合理的な稼ぎ方」は存在します。
それはギャンブルとは違って、表か裏かではない人の心理を掴んだ科学的スキルです。
起死回生の一発を求める人生では不安や心配、焦りは尽きません。
さらに勝率は大きく下がり、当然ですが失敗リスクは飛躍的に上がります。安眠することもできず、どんどん精神は壊れていきます。
そんな人生が嫌ならば、今すぐギャンブル的な投資やビジネスの甘い話に乗るのではなく、確実にお金を稼ぎ続けることができる「仕組みを作り上げるスキル」を学んで欲しいなと思います。