プログラミングスクール

プログラミングスクール受講に使える補助金・助成金まとめ

プログラミングスクールの受講費用は国の補助金・助成金によって、最大70%支給を受け取ることが可能です。一般的なプログラミングスクールでは数ヶ月間の受講期間に数十万円~の費用がかかりますが、補助金・助成金制度を活用することで、経済的な負担を抑えながらプログラミングスキルを習得して、確実なスキルアップが可能です。

しかし、補助金・助成金が支給される制度は数多くあり、どの制度を利用できるか否かの判断が難しい場合もあるでしょう。また、補助金・助成金を使うことができるプログラミングスクールでスキルアップを目指すことは本当に可能なのでしょうか。

この記事ではプログラミングスクールの受講で利用できる補助金・助成金の制度から、制度を利用して、スキルアップできるおすすめのプログラミングスクールをご紹介します。

プログラミングスクールは様々な補助金・助成金が使える!

すべてのプログラミングスクールの講座・コースで補助金・助成金が利用できるわけではありませんが、多くのスクールで補助金・助成金の受給が可能です。補助金・助成金を受給するためには国が指定する認定講座の受講が大前提になります。

「訓練給付金制度」はキャリアアップや再就職支援を主な目的とした補助金・助成金の制度です。様々なスクールのプログラミング講座が厚生労働省の認定を受けており、経済的な負担を抑えて、プログラミングスキルの獲得による就職・転職・スキルアップを目指すことができます。

受講したいプログラミングスクールがある場合、利用可能な給付金制度があるかを調べてみることが重要です。ここからは5つの訓練給付金制度について解説します。

一般教育訓練給付金制度

「一般教育訓練給付金制度」は働く人の能力開発をサポートし、継続した雇用と再就職の促進を目的とした給付金制度です。この給付金では、雇用保険の加入期間が累積3年以上あり、厚生労働省指定の認定講座を修了した方が支給対象となります。

支給金額は受講にかかった経費の20%(上限20万円)が支給されます。

なお、被保険者としての期間が連続している必要はなく、転職などの空白期間が1年以内であれば受給可能です。

特定一般教育訓練給付金

「特定一般教育訓練給付金」はITスキルなど高いキャリアアップ効果が期待できる講座を対象とした給付金制度です。認定講座を受ける際の給付率が、一般教育訓練給付金と比べて20%から40%へと拡充されています。ただし、支給額上限の20万円を超えての支給はありません。

支給対象は雇用保険の被保険者また被保険者であることに加えて、指定有効期限内に受講を開始した方が対象です。支給には指定された講座の受講修了が条件で、指定講座にはプログラミングスキルをはじめ計60講座が指定されています。なお一般教育訓練給付金と同じく、支給要件期間が存在します。

専門実践教育訓練給付金

「専門実践教育訓練給付金」は能力開発、キャリアアップ、そして就職と再就職を目指す方のための給付金制度です。就職・転職した先ですぐに活かせる、実践スキルが獲得できる講座が対象となっています。そして最大のポイントは、給付率が訓練給付金制度のなかで最も高い点です。

支給対象は雇用保険の加入期間が累積3年以上ある方、さらに講座の修了見込みがある方と修了した方も給付の対象となります。

支給金額は受講にかかった費用の最大70%・年間上限56万円が最大で3年間給付されます。

専門実践教育訓練給付金は受講中にも給付される点が特徴で、受講期間中は半年毎に申請を行うことで受給可能です。そして、講座修了から1年以内に資格取得などの条件を満たせば、経費の70%・上限168万円が追加支給されます。

初めて給付金を受け取る方は雇用保険加入期間が2年以上あることが条件です。過去の受給経験がある方の場合は、前回の受講から次回の受講までの期間に、通算3年以上雇用保険に加入していることが条件になります。

自立支援教育訓練給付金

「自立支援教育訓練給付金」はひとり親家庭の母または父が、プログラミングスクールなどを通じて適職に就くために必要な資格やスキルを獲得するための制度です。支給対象は20歳未満のお子様を養育しているひとり親家庭です。加えて、以下の条件を満たしている必要があります。

・児童扶養手当の支給を受けているか、児童扶養手当の支給要件と同等の所得水準の方

・講座の受講が適職に就くために必要と認められる方

・原則として過去に同じ給付を受けていない方

支給には厚生労働省認定の講座を受講することのほか、都道府県の長が特に必要と認める講座の受講も条件です。

支給金額は、雇用保険制度から給付金を受け取ることができない方の場合、講座にかかる費用の60%が支給されます。雇用保険制度を利用できる方の場合は、上記の支給額から雇用保険を利用して、受給額を差し引いた金額が支給されます。

【企業向け】人材開発支援助成金

「人材開発支援助成金」は労働者の職務に関連した能力開発を実施した際に、訓練にかかる費用や賃金の一部を助成する制度です。平成28年度までは「キャリア形成促進助成金」という名称でした。この制度は、労働者のキャリア形成によって企業全体の生産性向上につなげるためのものである点が他の給付金と異なります。

4つの訓練コースが設けられており、支給金額はどの訓練コースを導入するかによって変わります。

プログラミングなら「専門実践教育訓練給付金」がおすすめ

ここまでご紹介した給付金制度のうち、おすすめは「専門実践教育訓練給付金制度」の活用です。先ほどご説明した通り、この制度を利用すれば、専門的・実践的なITスキル標準レベル4相当以上の教育訓練講座に指定されるプログラミングスクールにおいて、最大70%の給付金を受け取ることができます。

専門実践教育訓練給付金制度を利用すれば、数十万円を超えるプログラミングスクールの受講費用を大幅に削減することが可能です。

ここからは、プログラミングスクール受講に専門実践教育訓練給付金を活用すべき理由を詳しくご紹介します。

専門実践教育訓練給付金のメリット

給付金で経済面のサポートを受けながらプログラミングスクールを受講できる点は非常に大きなメリットです。専門実践教育訓練給付金では受講費用の最大70%(年間上限56万円)が、最大3年間給付されます。

支給条件はありますが、給付金のなかで最も大きな給付金を受給することができるのです。

専門実践教育訓練給付金の対象者・条件

さて、次に給付金の対象者や条件について確認してみましょう。

まず対象者については、受講開始日に雇用保険の一般被保険者もしくは一般被保険者であった期間が3年以上ある方が対象となっています。受講開始日に被保険者資格が無くとも、資格喪失から1年以内で被保険者期間が通算3年以上あれば問題ありません。初めて専門実践教育訓練給付金を受給する場合においては、被保険者であった期間が2年以上あれば制度を利用することが可能です。

続いて条件面では、厚生労働省が指定するプログラミングスクールや教育訓練の受講が必要です。指定講座は後ほど詳しくご紹介する認定を受けたプログラミングスクールのほかに、「教育訓練給付金制度 厚生労働大臣指定教育訓練講座」の検索システムから講座を探すことができます。

専門実践教育訓練給付金の手続き

給付金の支給を受けるためにはハローワークを通じて各手続きを行わなければなりません。

以下では支給に必要な手続きを解説します。

訓練前キャリアコンサルティングとは

プログラミングスクール受講前に、ハローワークでキャリアコンサルタントによる面談を受ける必要があります。この面談では訓練の必要性があるかどうかを、プログラミングスクールの受講目的やキャリア設計などをもとに話し合います。

ジョブ・カードとは

ジョブ・カードは職業能力証明の機能を持ち、プログラミングスクール受講に関する相談支援や求職活動の際に必要な書類のひとつです。訓練前キャリアコンサルティングを受けることでジョブ・カードが交付されます。

必要書類

訓練給付金の受験資格確認手続きで必要な書類は以下の通りです。

  • 教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認表
  • ジョブ・カード
  • 本人・住所確認書類
  • マイナンバーカード及び身元確認書類
  • 雇用保険被保険者証
  • 縦30mm横25mmの写真2毎
  • 払渡希望金融機関のキャッシュカードまたは通帳

申請手順

専門実践教育訓練給付金は受講期間にも給付金の支給申請が必要です。受講期間中6ヶ月毎にプログラミングスクール発行の支給申請書と必要書類を持参の上、本人がハローワークで手続きを行う必要があります。

専門実践教育訓練給付金の申請期限

給付金の支給申請は6ヶ月毎の末日から1ヶ月以内に行います。講座の訓練終了時の申請は、最終受講日翌日から1ヶ月が申請期限です。先述のとおり、受講終了時に支払った経費の50%が支給されます。

さらに、受講後に資格を取得し、1年以内に雇用被保険者となれば給付金が最大70%になります。この時の支給は50%支給分と追加支給の差額です。

追加支給の申請期限は、雇用中の場合は資格取得日の翌日から1ヶ月以内で、新規雇用の場合は就業開始日の翌日から1ヶ月以内です。

困ったらハローワークに相談を

ジョブ・カード発行や給付金申請など、専門実践教育訓練給付金の受給で困ったらハローワークの支援を受けましょう。支給申請を行う前にも、受験資格の有無や受講を予定している講座が指定されているかどうかなど、あらかじめハローワークと相談をして確認しながら手続きを進めるとスムーズです。

補助金・助成金が使えるおすすめプログラミングスクール

プログラミングスクールの受講料は数十万円にも及びます。決して安くない受講料なので、補助金・助成金を受給し、経済的負担を軽減する方法がおすすめです。

ここからは補助金・助成金を使って、実践的なプログラミングスキルの取得を目指せるおすすめのプログラミングスクールをご紹介します。

DMM WEBCAMP

「DMM WEBCAMP COMMIT 専門技術コース」は経済産業省の第四次産業革命スキル習得講座と、厚生労働省指定の専門実践教育訓練給付金制度の指定講座に認定されています。

受講料82万8,000円から支給限度額56万円を適用した場合、約36万円で講座を受講することが可能です。

DMM WEBCAMP COMMIT 専門技術コースは4ヶ月間、週50時間以上の学習時間で確実なキャリアアップを目指す、実践的なカリキュラムが用意されています。「未経験からエンジニア業界に正社員として転職したい」、そんな方に最適な実践的なスキル習得の機会が用意されています。受講生一人ひとりにつくパーソナルメンターが転職カウンセリングなど、手厚いバックアップを受けて、短期間でも高いプログラミングスキルを習得することが可能です。

また、DMM WEBCAMPでは開発の現場を想定したチーム学習が特徴です。受講生同士でチームを組み、ECサイトの構築を通してプログラミング学習を進めます。開発チームのなかでチームワークを発揮しながら、さまざまな課題解決を通して現場レベルのプログラミング経験を積める点は大きなメリットでしょう。

» 【SNSの声】DMM WEBキャンプの評判がスゴいので徹底解説

DMM WEBキャンプの公式サイト

Tech Academy

Tech Academyが提供している15のプログラミングコースが、専門実践教育訓練給付金制度の認定を受けています。なお、オンライン完結型のスクールとしてはTech Academyが初の認定です。

15のプログラミングコースは「AIコース 8週間プラン 19万9000円」から「Python+AI+データサイエンスセット 47万9000円」まで、諸条件を満たすことで受講料の最大70%が支給されます。

Tech Academyのコースは「AIコース」「データサイエンスコース」「Python+AIセット」「Python+データサイエンスセット」「Python+AI+データサイエンスセット」の5コースに大別され、これに受講期間を組み合わせた全15コースが用意されています。

Tech Academyのメリットはオンライン完結型スクールという点です。週2回の講師とのビデオチャット、毎日15時から23時まで対応可能なチャットサポートなど、オンラインでプログラミングスキルを習得可能なサポート体制が構築されています。Tech Academyでは目標を個別に設定でき、オリジナルサービスの開発などを目標にサポート内容をカスタマイズして受講可能です。

「テックアカデミーが気になるけど、実際のどうなの?」と考えている方は、こちらの記事もどうぞ。» テックアカデミーのフロントエンドコースを受講した感想

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まとめ

今回は、プログラミングスクールの受講に利用可能な教育訓練給付金制度をご紹介しました。

今回スポットを当ててご紹介した専門実践教育訓練給付金は、プログラミングスクールの受講で最大70%の給付金を受け取れる、最もおすすめの給付金制度です。

ちなみに、プログラミングスクールのなかには無料で受講できる講座も存在しています。しかし、確実にスキルアップを目指すのであれば、高額でも結果につながるプログラミングスクールの受講がおすすめです。

今回ご紹介した2つのスクールは、給付金制度で経済的負担を最大限に抑えながら、プログラミングスキルを身につけることが可能です。また、ほかにも多くのプログラミングスクールでも補助金・助成金を使って受講できます。お近くのハローワークや厚生労働省の検索システムを活用して、補助金・助成金が利用できるプログラミングスクールの受講を検討してみてください。

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