こんにちは、『プログラミングの王様』編集部のヒロキ(@pgm_osama )です。
クライアントは主に東京の上場企業でWebマーケティングやプログラミング開発を行いながら、個人の活動としては株式投資で資産運用をしています。
このブログでは過去に大学生のバイトは完全に無駄です【就活に役立つ市場価値を高める方法】など「大学生の就職活動」に関する情報を発信してきました。
そこで本記事では「大学生の就職活動における情報収集」のついて、IT企業を約15年経営している立場から「社長の本音」として共有しようと思います。
大学生の就職活動を有利に進めるコツ
現代は基本的に「人材不足」に、どの企業も悩まされています。
若者が相対的に減っている中で「元気な労働者の確保」が困難になっているのは当然ですが、それ以上に企業にとって「欲しい人材が獲得できない」状況が懸念されています。
売り手市場で大学生が「働く企業を選べる」時代であっても、なぜか「人材のマッチングミス」は年々増えているわけです。
そんな想定外が前提の「大学生の就職活動」において、就職する会社選びで失敗しないために重要なことが「情報収集の質を高める」という視点です。
多分ですが、ほとんどの大学生は「就職活動において質の高い情報」を得ていません。
なぜなら、大学生の就職活動において「当たり前」のように使われる「就職ナビサイト」への登録しているからです。
主観情報を受け取ると就職活動は失敗します
まず始めに、情報は「主観」と「客観」に分かれることを理解しましょう。
主観情報とは「広告」をはじめとして「情報発信者の意図や戦略」が埋め込まれた情報です。
就職活動において登録が必須とされている「リクナビ」などの就職情報メディアに掲載されている、99%の情報が全て「企業がメディアにお金を支払って掲載している広告情報」になります。
企業が「人材採用」を目的として、メディアにお金を支払い、情報を掲載しています。
当然ですが、この主観情報の塊には「企業にとって都合の良い情報」だけしか掲載されません。
実際に掲載されている内容と、企業の実態がかけ離れていることなんて山ほどあります。
逆の「客観情報」とは、企業や就職ナビサイトとは利害関係のない第三者が企業を取材して書き上げる情報です。
経済誌などが掲載する情報は、記者が独自に取材をして書く客観情報が多く掲載されていたりします。
広告には見えない主観情報もあります
最近は規制も強化されて減ってきましたが「明らかに客観情報として書かれている書体の主観情報」が存在します。
中身は広告ですが、明らかに第三者が中立視点で書いた様な記事なので、本質を見抜くことが難しくなります。
まずは、就職活動において「大手の就職ナビサイト」は主観情報の塊であり、掲載されている情報全てが「企業にとって都合の良い情報だけ」ということを理解しましょう。
そして、客観情報っぽく書かれた広告の主観情報もありますので、この辺りは情報を「疑い見る」視点も必要になります。
大学生が就職活動で正しい情報を集めるコツ
ここで大学生が就職活動で失敗しないために、ぜひ情報収集で使って欲しいツールがあります。
それは「就職四季報」です。
この「就職四季報」は人材を採用したい企業が枠を購入する広告情報ではなく、完全に独自調査で企業を分析した「客観情報データ」の集まりです。
上記の総合版で掲載されている会社は約5000社です。
まずもって企業の都合良い情報だけを発信するメディアよりも「企業の真実」を反映させている点は大きく評価できます。
ただ、5000社の中から「自分に最適な企業」を見つけることは困難です。
そこで単に情報を眺めるだけではなく、大学生にとって就職活動を有利に進める情報収集のコツを紹介します。
情報は比較することで実態が見える
日本には約400万の会社が存在すると言われています。
その中でも「誰もが名前を知っている有名企業」は全体の0.3%だけです。残りの99.7%は名前も事業も知られていない中小企業です。
就職活動は上記の0.3%の大企業の椅子を「無知で情報弱者の大学生」が必死に狙う椅子取りゲーム状態です。
だからこそ就職活動を有利に進めるための「就職四季報」の読み方を覚えましょう。
- 知っている会社と知らない会社を比較する
- 自己分析は就職活動に無意味です
- 企業を知れば自分が働けそうかが分かる
それぞれを簡潔に解説します。
知っている会社と知らない会社を比較する
まずは、あなたが知っている会社や「この会社で働いてみたい」という会社を就職四季報で調べてみましょう。
その後に、情報を見比べるために、同業他社や興味が少しでもある名前も知らない中小企業を調べてみましょう。
記事を読みながら、それぞれの数値を見比べるだけでも
- この会社は小さいけど、ここが優れている
- 社員数が少ないのに大企業よりも成長している
- この会社なら自分の力が発揮できるかも
- 名前は知らなかったけど良さそうだ
比較することで、どんどん「良い部分」が浮き彫りになります。
情報は比較することで、はじめて価値を持ち始めます。
例えば年収を見る際も
「このスポーツ系企業は年収が500万円か!」と1つの企業だけでは年収が良いかどうかも分かりませんが、他の同業他社と比較すれば
「他の企業は年収300万なのに、この会社だけ凄く良いぞ」と価値を理解することができます。
まずは知っている会社と、その他の会社を比較してみましょう。
自己分析は就職活動に無意味です
そもそも就職活動において「自己分析」ほど無意味なことはありません。
とりあぜずの感覚で就職活動をしている大学生を見てみると「自分の自己分析」ばかりに時間を費やしています。
すみませんが、人生において「30代になろうが、40代になろうが自己分析をしても自己理解なんて分かっている人」はほとんどいませんので。
大切なことは自己分析ではなく、企業分析です。
会社の立場で就職活動中の大学生を見たときに「あなたの素晴らしい部分」なんて、どうでも良い話です。
会社が知りたいのは「あなたが会社に役立つ人間かどうか」という一点のみです。
学生時代にどんなアクティブな活動をして、素晴らしい体験をしてきたのか?なんて、企業からすればどうでも良い話です。まずは自己分析ではなく、企業分析を徹底することです。
企業を知れば自分が働けそうかが分かる
自己分析ではなく、企業を正しく分析できるスキルがあれば、企業の実態を掴むことができます。
それは他の大学生よりも就職活動において優位性になります。
そして、企業が分析できれば「自分がその会社で何ができるのか?」も明確に理解できるようになります。
この視点で就職活動ができれば「大半の入りたい企業に就職」することができるはずです。
企業にとって欲しい人材は「自己分析できている人間」ではなく「会社に利益をもたらせる人間」です。これが就職活動の本質です。
面接で、自己分析から「私は過去に●●をして▲▲な経験をしてきました」と自分アピールばかりに精を出す大学生を尻目に「私は御社を●●と分析した結果、御社の成長に貢献できると考えています。その理由は●●だからです。」と本質的なアピールをすることができます。
それでは、ここからは「就職四季報」で読み解くべき場所を詳しく解説していきます。
就職四季報で読むべき場所
それでは、就職活動を有利に進めるための情報収集のコツとして「就職四季報」の中で読むべきポイントを解説します。
大切な部分は「NA」と書かれている場所です。
「NA」とはNo Answerのことで、空欄(企業からの答えなし)は企業が教えたくない情報ということです。
つまり「NA」の場所は企業にとってまずい情報なので就活生には教えたくない情報だと深読みすることができます。
そもそも良い数値であれば、企業は必ず出してきます。
残業時間がNAだと「思いっきり残業がある会社かもしれない」ということですね。
なので、このNAを見るだけでも企業の実態が的確に見えてきます。
まずは、就職四季報において「NA」と書かれている場所があれば、そこは企業にとっては不都合な情報であると理解した上で、他の情報を比較して会社を分析してもらえればと思います。
就職活動のコツは情報収集が全てです
就職活動で時間を使うべき場所は「企業の広告情報を必死に見ること」ではありません。
「意味不明な自分探し」の延長の自己分析をすることでもありません。
企業の本当の実態を分析することです。
こうした企業の本質を見抜く冷静な思考と行動があれば、どんな企業でも「我が社で働いて欲しい」と思える優秀な人材になれます。
なぜなら、論理的な思考で情報を集めて、意思決定ができるからです。
思考停止で「リクナビ」などに登録してエントリーシートを書いて、広告の企業情報に目を通している大学生よりは「会社の利益に貢献できる人材」と言えるはずです。
そもそも企業側も「学生の本質を見抜ける」採用担当者がいないので、人材のミスマッチが頻繁に起きているわけですが。
ということで、本記事は以上です。
ちなみに「自己分析」が好きな方は、まずは特別な体験よりも「自分でお金を稼げる大学生」になることを優先してみてください。
この辺りは【起業家の本音】大学生が唯一やるべきことはお金を自分で稼ぐこと!でも解説していますが、企業にとっては「稼げる人材」ほど即採用したい人材はいません。
それでは、さっそく企業分析していきましょう!
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