個人投資家として投資で生計を立てたいので株式投資に挑戦しましたが、なかなか勝てません。
買えば、その銘柄は下がるし、売った途端に上昇します。自分が行う行動の全て逆をチャートが動きます。もしかして、誰か自分の操作を見ているのだろうか?
どうして個人投資家は勝てないのだろうか?教えて欲しい!
この疑問にお応えします。
- 個人投資家が勝てない理由は「退場するから」
- バンドワゴン効果が教えてくれる、市場の仕組み
こんにちは副業の王様を運営する『プログラミングの王様』編集部のヒロキ(@pgm_osama )です。
個人投資家として株式投資をしています。
最初の頃は、全く勝てませんでしたが、「学習→経験→失敗→学習」を繰り返した結果、勝率が上がってきました。
そこで、先日に以下のツイートをしました。
投資の基礎マインドを整理するには、かなり優秀な書籍でした。
デイトレードとありますが、デイトレの技術本ではなく「株式投資における正しい心構え」について深くまとめられています。【勝者は希望を売り、敗者は希望を買う】というフレーズはビジネスの共通ワードです。https://t.co/VrjYX7QTM4 pic.twitter.com/eqjb5hqHHp
— ヒロキ@起業家→株式投資の世界へ潜入 (@hiroking10ten) November 4, 2019
そこで本記事では「株式投資で個人投資家が勝つためのノウハウ」ではなく「なぜ個人投資家は勝てないのか?」についての真実を共有しようと思います。
というのも、投資で勝てない個人は常々「感覚だけ」でトレードをしてしまっています。
もちろん感覚が「正解」に繋がることもありますし、それ以上に「失敗」に繋がることも多々あります。
そもそも株式やFXなどの金融市場は「大多数が利益を享受できる」ようにはできていません。
圧倒的多数のお金を差し出す人と、圧倒的少数のお金を奪う人がいるだけです。
その結果、株価や為替の価格は調整される瞬間に、多数の投資家たちが退場することになります。
個人の能力、スキル、知識以前に、金融市場は「そもそも、そういう構造になっている」ということです。
この辺りの構造が最初に理解できれば、個人投資家が勝てないトレードの出口が見えるはずです。
ということで、投資で勝てない人こそ、ぜひ最後までご覧くださいませ。
個人投資家が勝てない理由は「退場するから」です
金融の世界には「知識も思考も経験も未熟」な投資初心者の個人から、巧みにお金を奪い取るプロがいます。
プロたちは、個人投資家から搾取するために様々な仕掛けを張り巡らしています。
しかも、その仕掛けは個人投資家の目には見えません。
初心者が買いたい時こそ、プロが売るとき
という格言がありますが、この言葉の奥には「初心者の含み損が膨らみ、もう売りたいと願って売りたいときに、プロが安値で買ってあげる」という事実も含みます。
- 初心者が欲しいと思った瞬間 → プロが初心者に高値で売ってあげる
- 初心者が売りたいと思った瞬間 → プロが初心者から安値で買ってあげる
これが金融市場の事実です。
そして、初心者の投資家は、この事実に逆らうことができません。
金融市場における、FXや株式のトレードは、少数の「事実を知って操作する人」と、多数の「無知で欲にかられて動く人」の交換ゲームです。
必ず「知識と経験がある人」が最後に勝つようにできています。
もし、初心者が運良く大勝利をおさめたとします。
その初心者に待ち受ける未来は大破のみです。
なぜなら「知識と経験を持たない初心者」が勝利を味わえば、必ず「もう一度、大勝利を味わいたい」という欲望に駆られるからです。
その結果、次の幸運が訪れることはなく、大負けするまで勝負を続けるわけです。
人間の欲はそのようにできています。
競馬で大儲けをした人は、同じ快感をもう一度味わいたい衝動から、破産するまで無理な勝負を繰り返します。
私はそんなバカとは違う
と思った方は残念です。
バカとか、無知とか、そういう問題ではないからです。
これは人間の深層心理にこびりつく「厄介」な生存本能に繋がっています。
バンドワゴン効果が教えてくれる、市場の仕組み
なぜ金融市場では個人投資家が勝てないようにできているのか?
その仕組みを「バンドワゴン効果」を事例に解説します。
バンドワゴンとは中世の楽器演奏者を乗せて街を歩き、大衆の興味を引き寄せる音楽隊のこと。
しかしながら投資やビジネスの世界では「時流に乗る・多勢に与する・勝ち馬に乗る」という意味としても使われます。
バンドワゴン(楽隊車)が賑やかな演奏を繰り広げながら、街を練り歩く様子を想像してみてください。
大衆にとって耳障りの良い音楽を、大きな音で演奏しています。
バンドワゴンが走り始めた頃、そのバンドワゴンの後ろに付いて、思う存分楽しんで盛り上がっているのはごく少数だけです。
しかしながら楽器隊の演奏は大きな音を鳴らし、沿道にいる傍観している一般大衆を次第に引きつけていきます。こうした一般大衆の傍観者は甘い音楽の演奏に引き寄せられ、盛り上がりを見せる少数の人たちの輪に参加し始めます。
沿道で見ていた傍観者が次々とバンドワゴンの後方の盛り上がりに参加し始めるにつれて、最初から楽しんでいた少数の人たちは離れていきます。
その間も、バンドワゴンの後方には大衆がどんどん集まり盛り上がりの人数は増えていきます。その頃、バンドワゴンは最初のようなスピードで前に進むことが難しくなります。
バンドワゴンの進行速度は徐々に遅くなったことで、陽気な騒ぎを見物していた傍観大衆がさらに集まってきます。群衆はさらに拡大します。
もうバンドワゴンは四方八方を群衆に囲まれ身動きが取れなくなり停車します。
バンドワゴンは停車して止まっているので、さらに群衆が陽気な音楽を聞き連れて集まってきます。
なぜなら、この段階で大衆が盛り上がりに参加することは極めて簡単だからです。この時点で動かないバンドワゴンの輪に参加することは簡単です。
しかしながら、停止している状態のバンドワゴンは不自然な状態です。その状態が長続きすることはありません。
バンドワゴンは前進しようとするけど、前には進めません。もちろん後方には大衆の膨大な群がいます。バンドワゴンはこの群衆の重荷を振り払う必要があります。
その瞬間、バンドワゴンは猛烈な勢いでバックし始めました。音楽の演奏は中止され、後方の群衆は「何が起きたのか把握できずに思考停止」です。
しかしながら、バンドワゴンはさらにバックを加速して、後方の群衆を次々と弾き飛ばし現場は大惨事に。
突如として陽気な宴は悪夢に代わり、大衆はパニックになります。
ある大衆はバンドワゴンに轢き殺され、ある大衆は地面に叩きつけられ瀕死状態に。
しかしながら数名の大衆はバックするバンドワゴンに必死にしがみついて一命を取り止めました。
それでもバンドワゴンはバックをさらにバックを加速し、荒々しく最後までしがみついていた少数の傍観者を振り落とします。
この瞬間に、新しい傍観者がどこからかやってきます。
彼らは常に冷静で、現場の惨状に驚きもしません。
もちろん、今までの惨劇に巻き込まれていないので「今、何をするべきか」を正しく理解できています。
新しくやってきた傍観者は「新参者」ではありません。バンドワゴンが荒れ狂う前に、一番先頭からその場を離れた少数の人たちでした。
もう1つの衝撃事実がわかります。
彼らは「最初にバンドワゴンの盛り上がりに参加していた」だけではなく、このバンドワゴンを作って運営している人たちでした。
バンドワゴンの盛り上がりと陽気な音楽に誘われ、引き寄せられた結果、振り落とされ、轢かれ、自由に動くこともできない大衆たちは「このゲームを作った人たちが、2回目の仕事」に取り掛かる様子を眺めるしかできません。
大衆がいなくなったバンドワゴンに飛び乗り「何事もなかった顔」で、また演奏を始めて、陽気に踊り始めます。
後方で盛り上がる少数の中の1人が言いました。
さぁ、もう一度やろう!また来るぞ
間も無く、新しい傍観者がいる街に到着して、新しい大衆がバンドワゴンの周囲に集まり始めます。
このバンドワゴンの逸話を読んで「金融相場との整合性」がすぐに理解できた方は、もしかしたら勝てない個人投資家から「勝ち残れる個人投資家」の仲間に入ることができるかもしれません。
個人投資家として「稼ぎたい」なら、バンドワゴンに最初から参加する少数になる必要があるし、この仕組みを理解した上で「何をすべきか」まで具体的に把握しなければいけません。
まず、無知、未経験、スキルなしでは「確実に、バンドワゴンに轢き殺される大衆の1人」になるだけです。
バンドワゴン効果に踊らされる一般大衆
金融市場に限らず、世の中は「ごく少数の大衆に仕掛ける人と大多数の仕掛けられる人々」に区別されています。
言葉を変えると【勝者は希望を売り、敗者は希望を買う】 につながります。
流行りモノに飛びつく心理は、まさに同じくです。
- タピオカが流行ればタピオカを買う
- 楽天やアマゾンでレビュー評価が高い商品を買う
- わざわざ人が長蛇で並ぶ店に並んで買う
- フォロワーが多い人が薦める商品を買う
全てがバンドワゴン効果における大衆心理です。
人生において普遍的に無駄な努力があるとすれば「未来において確実に起きること」を探そうとすること。
そういう人間は常に「確実に起きること」を求めて、情報を求めたりコミュニティに加入した挙句、確実がそこにないと分かると、また違う確実を探して彷徨う。
確実を求める限り人生は好転しない。
— ヒロキ@起業家→株式投資の世界へ潜入 (@hiroking10ten) November 4, 2019
上記のツイートのように「搾取される人」は常に搾取の対象となりえる思考と行動を続けているわけです。
ということで、そろそろ長くなってきましたので記事を終えたいと思います。
個人投資家が勝てない理由は、そもそも金融市場が「そのような構造になっている」からであり、まず最初にやるべきことは「市場の構造を知って、その上で勝つための戦略を立てる」ということです。
確実にリターンが見込めるお金の投資先は時間、健康、知識の3つですでも解説していますが、最終的に勝者として市場に参加し続けたいなら、まず「知識への投資」は必須です。
ということで、この辺りの「勝つための個人投資家の思考」については下記の書籍がおすすめになりますので、気になる方はぜひご覧ください。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
人気記事最短最速で一般人がお金持ちになる方法は稼いだお金を投資に回すだけ
人気記事【社会人向け】確実なお金の貯め方は無駄な消費を減らし投資を増やす