自分の行動を盗み見されている!と思うくらいに見事に真逆です。
投資で勝つためには、何か特別な才能や情報が必要なのでしょうか?
こんにちは、『プログラミングの王様』編集部のヒロキ(@pgm_osama)です。
2019年から株式投資を始めました。
とにかく、毎日相場を見て、市場参加者の動き、考え、欲望、思考を分析して勉強しています。
それでも、ほとんど投資で勝つことはできません。
なので、企業の財務も分析できない、決算書も読めない、P/L(損益計算書)、B/S(貸借対照表)、CF(キャッシュフロー計算書)も意味不明、企業がやってる事業の将来成長も分からないような、投資素人が簡単に勝てる世界ではありません。
「投資」とは、素人の金を合法的に詐欺ることができる空間です。
人々が「金を増やしたい」という欲望だけを目指し、金を投じる空間です。
あなたが投資で勝てない理由は、そんな投資の常識や人間の心理、投資で勝つ人が考えていることを全く知らないからでしょう。
そこで本記事では、365日株式投資に没頭して、投資家心理を分析している私自身が日々痛感している「なぜ投資初心者が簡単に負けるのか?」「なぜ投資で勝てる人は勝ち続けることができるのか?」投資で最重要な考え方について徹底的に解説していきたいと思います。
また、私のツイッターでは「株式投資」についての有益な情報ではありませんが、日々の考えを発信していますので、気になる方はぜひご覧ください。
そもそも人間の脳は投資で負けるようにできています
まず、この原理原則を受け止めましょう。
人間の正常な脳(思考)は、投資をすれば自分から負けに向かうようにできている
ということです。
投資をすれば、みるみるお金が減っていくのは、あなたが無能だからではありません。
正常な人間は、しっかりと投資で負けるようにできています。
人間の脳は投資に向いていない!ということです。これが事実です。
投資家が必ず負けるようにできている人間心理4つ
投資に向き合う時、必ず人間の脳は「投資で負ける行動」を取るように設定されています。
その理由を4つに絞って解説します。
- 自分は特別だと認識してしまう
- お金に感情がブレるようにできている
- そもそも得をするよりも、損をする方が嫌
- みんなと同じ行動を自然に取ってしまう
それぞれを解説していきます。
負ける理由1:自分は特別だと認識してしまう
投資をする時、人は必ず「自分だけは特別な結果を手に入れることができる」という大いなる勘違いを持っています。
- 市場が暴落するかもしれないけど、そんな時でも自分だけはうまく助かるはず。
- 大半の人が損をするかもだけど、自分だけは上手に稼げるはず。
- ●●さんに出会えて、有益な情報を教えてもらっているから大丈夫。
- 自分が買った銘柄は必ず上昇するはず。
残念ながら、あなたは特別な存在ではありません。
あなただけが上手に、奇跡的に、損失を回避して、大金を稼げるようにはできていません。
そもそも個人投資家の90%が「ただお金を市場に奪われて損失を出している」という結果が出ています。
投資のプロであるファンドマネージャーですら88%が負けているという世界です。
プロでも負ける世界の中で、なぜに「素人で知識もスキルも未熟なあなたが勝てる」と思い込むことができるのでしょうか?
「自分は大丈夫」という思い込みこそが、まず最初に「あなたが投資で負ける心理」そのものになるということです。
負ける理由2:お金に感情がブレるようにできている
人間の脳は、目の前でお金の利益と損失が揺れ動くと、冷静な判断ができないように設計されています。
昨日は含み損がマイナス10万円で、今日は含み益が2万円。
こうして自分の損失と利益が行ったり来たりをすると、すぐに含み益を確定させたい衝動に襲われます。
逆に、ずっと含み損の状態の方が、圧倒的に精神状態は冷静でいれます。
半年前から、含み損が50万円の状態には冷静に耐えることができる一方で、昨日は含み益が20万円も出ていたのに、今日は暴落して、含み損が3万円になってしまうと、昨日に利確していないことを酷く後悔して、含み損を受け入れることができないので、不思議と「損切りをしよう」という間違った判断をしてしまいます。
とにかく、目の前を利益と損失が往来するだけで、どれだけ頭が賢い人間でも冷静な判断ができないように、脳は設定されてしまっています。
その本質的な原因が次の通りです。
負ける理由3:そもそも得をするよりも、損をする方が嫌
有名な話で、プロスペクト理論と呼ばれていますね。
人間の脳は、利益を得ることよりも、損失を出すことに「2倍以上の苦痛」を感じてしまいます。
人間の脳は「損失を出す(手に入れたものを失う)」ことが、何よりも苦痛ということです。
新しいものを手に入れるよりも、今持っているhものが無くなる方が辛いのです。
これが人間の正常的な脳の働きです。
だからこそ、投資においては「この脳の心理」が見事に真逆にはまってしまいます。
例えば、以下はプロスペクト理論を説明する時の有名なコインゲームの話です。
自分なら、どう判断するか?を考えながら読んでみましょう。
あなたは、どちらを選びますか?
コインが表か裏かを当てるゲームです。
見事に当てることができれば10万円がもらえます。
しかし、もし間違えてしまうと、逆に5万円を支払う必要があります。
しかし、このゲームに参加しない!を選んだ場合は、その場で無条件に1万円をもらうことができます。
この場合、冷静に確率論を考えると、10万円がもらえる確率は50%です。また5万円を失う可能性も50%です。
期待値で計算をすると(10万円×1/2)-(5万円×1/2)=2万5000円です。
ゲームに参加すれば2万5000円の期待値があるにも関わらず、大半の人は「失敗リスク」だけに目が向いて、参加せずに1万円をもらうことを選びます。
人間の脳は「もし間違えば5万円の損失が出る」ことを最大に拒絶して、期待値が高い勝負であるにも関わらずに、一番リスクがない勝負を選ぶということです。
それでは、もう1つコインゲームで考えてみましょう。
あなたはすでに「100万円の借金」がある状態です。
すでに「マイナス状態」からのスタートです。
そこで、コインゲームの表と裏を当てるゲームで、見事に当てることができると、借金の100万円を全額返すことができます。
つまり賞金100万円ですね。
しかし、間違ってしまうと、さらに50万円の借金が増えて、合計で150万円になります。
このゲームに参加しない場合は、20万円だけ無条件に受け取ることができます。
この場合は、何もしないままだと20万円がもらえるにも関わらず、損失状態を抜け出したいがために、合理的な判断ができずに、100万円獲得か、さらに50万円の損失拡大か?といったゲームに積極的に挑戦してしまいます。
こうした人間心理の結果、投資で何が起きるのか?というと
少しの利益が出ると、すぐに利益を確定させてしまい
逆に含み損は確定させることが最大の苦痛になるので、いつまでも放置して「さらに損失を拡大させてしまう」という、損大利小の状態を意図的に作り上げてしまうということです。
細々と、数万円や数千円の利益を集めても、たった1回の数百万円の損失で、退場してしまう理由が、この人間心理につながります。
負ける理由4:みんなと同じ行動を自然に取ってしまう
人は、自分の思考を正当化させるために「周りの大衆と同じ動き」に合わせようとします。
周りの投資家がみんな儲けている状況を見ると、自分も合わせて儲けたいと強く思うので、バブル状態に自ら突入します。
逆にバブル崩壊などで、周りがみんな損失を出している時は、自分も損失を受け入れて損切りをしたり、参加できなくなります。
本来、投資で勝つためには「大衆とは真逆」の思考と行動をとり続ける必要があります。
この辺りは個人投資家の90%以上が長期にわたって勝てない理由【相場の仕組み】でもバンドワゴン効果として解説していますが、人間の脳は無意識に大衆に合わせようとしてしまいます。
投資で勝てるのは、全体の1割だけです。
みんなで仲良くお金持ちになれる世界ではありません。
大衆みんなが、買い向かっている時に高値で売りつけ
大衆みんなが、暴落で投げ売っている時に、安値で買い集めなければいけません。
バブルが崩壊して、周りが「我先にと投げ売っているもの」を、ひそひそと買い集めてください。
「投資は儲かる」と、初心者が大衆で群がっている時に、彼らに最高値で売り浴びせてください。
投資は、大衆を合法的に詐欺ることができる空間です。
なるべく安くで買い集めて、高値でも買いたいと無思考で飛びつく相手に、どうぞ高値で売ってあげてください。
どうぞ、冷静に騙してください。
捕まることはありません。それが合法でまかり通る空間が投資です。
ようこそ、詐欺と嘘と欲望の世界へ。
投資で勝ち続ける人の心理を解説
なぜ、投資で負けるのか?
それが人間の正常な脳機能によるものだと理解できたと思います。
正常だからこそ負けるようにできています。
- 自分は特別だと認識してしまう
- お金に感情がブレるようにできている
- そもそも得をするよりも、損をする方が嫌
- みんなと同じ行動を自然に取ってしまう
だからこそ、この4つの理由を全て意識的に克服して、真逆に立ち振舞うことが必須です。
自分は特別ではないので、日々最大の努力を続ける
あなたは特別でも何でもありません。
だから、周りの負け続ける人たちよりも、当然ですが圧倒的な努力を継続してください。
毎日、徹底的に相場を調べて、他の投資家の行動、考えを分析して、理解できるようになってください。
そのためには、投資にまわしたお金が全額消えるかもしれません。
何度も何度も、苦痛を伴う損失を確定して、自分の無力さを痛感してください。
それでも、投資で稼ぎたいですか?
「NO」の場合は、投資で勝つことは諦めて、せっせと毎日働き続ける人生を再起動しましょう。
投資にまわしたお金はゲームのコインです
投資の損失や利益に、心が揺れ動いてしまうので、それが「現実社会で使えるお金」という認識があるからです。
投資のために証券会社の口座に入金したお金は、その時点で「2度と現金として引き出せない」ゲーム通貨です。
100万円を投資口座に入れたら、その100万円は2度と引き出せません。
徹底して、こう考えてください。
100万円を入金して、これを1億円に増やして、家を買おう!車を買おう!旅行に行こう!借金を返そう!
そうやって考えている間は、常にお金に心が振り回されて冷静な判断ができません。
ゲームの通貨です。
例えば、ゲーム内で1億円を稼いでも、それはゲームの中の話なので、5000万円が減ろうが、逆に3億円に増えようが何とも思わないはずです。
その感覚で投資に向き合わない限りは、数万円の利益と損失に心が崩壊されてしまうだけです。
損がいや?それなら黙ってホールド
含み損がいやなら、損切りせずに、利益が出るまで何年でもホールドを継続してください。
逆に損失が嫌なら、損切りは最速でしてください。
コロナショックで半値以下になった株価も、半年でコロナ前の株価を大きく超えていますよ。
結局のところ、長年ホールドすれば「たいていが報われる」のが株式投資です。
つまり、投資とは時間を味方にすれば勝てる勝負です。
もちろん銘柄選びは重要です。
あとは、5年でも10年でも「買ったことすら覚えていない」ほどに持ち続けておきましょう。
気がついたら爆益です。
投資で金持ちになるには、そもそも時間がかかります。
1年頑張れば億万長者なんて夢のまた夢の夢です。
寝ぼけないでくださいね。
だからこそ、投資はなるべく若い時から始めるべきです。
30代から始めるよりも20代から!
20代から始めるよりも10代からはじめてください。
意識的に大衆とは真逆に行動を取り続けてください
値上がりして、さらに上がるかもしれないとSNSでも盛り上がっている銘柄は絶好の売り時です。
業績が悪化して、みんなが投げ打っているものを拾ってください。
みんなが「素晴らしい」と評価するものを疑ってください。
逆に「最悪だ」と酷評するものの中で評価できる場所を見つけてください。
簡単ではありません。
大衆が投げるには、投げるだけの理由があるわけです。
100人中95人が「だめだ」と評価しているものに対して、自分だけが「これはすごい」と評価をして買ってください。
【まとめ】投資は普通に負けるようにできているので、相当な覚悟をどうぞ
いま、日本は空前の投資ブームです。
コロナ禍で、証券口座の新規開設が爆増しています。
それだけ投資素人が押し寄せて、何も分からないまま「雰囲気で投資」をしています。
その個人投資家の資金は、合法的に奪われる運命です。
今は幸運にも勝てている人でも、ちゃんと増やした資金を最終的に奪われるようにゲームは出来上がっています。
本気で投資と向き合い痛感します。
安易に投資で稼ぎたいだけなら、絶対に辞めるべき
それでも、投資で頑張りたい方は、自己責任の上、是非この記事の4点を参考に頑張っていきましょう。
私も日々、身を削り、魂を溶かしながら相場と向き合っています。
運良く数億稼げるか、大衆と同じく資金を0にされるまで吸われ続けるかです。
ということで、挑戦を続けていきますので、見守っていただけたらと思います。
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