こんにちは、『プログラミングの王様』編集部のヒロキ(@pgm_osama)です。
私はお寿司が大好物なのですが、味覚はかなりお子様のままです(汗)。
親戚の子供を連れて、回転寿司もよく行きます。土日祝の夕方になると店外まで長蛇の列になるほど、日本人はお寿司が好きですよね。
そんな回転寿司で思うことがあります。
「なぜに定額制にしない!」
一皿100円から最近では500円、700円とするお寿司もありますよね。
カーネギー・メロン大学で経済学と心理学を務めるジョージ・ローウェンスタイン教授は「人の購買心理では1回1回の消費で値段が積み上がる販売方法は、顧客に最大の痛みと苦痛を引き起こす」と言っています。
この痛みは、もちろん肉体的な苦痛ではなく正確には肉体的苦痛に関する脳の領域が活性化するということです。
消費者は現在の満足を取るか、将来の満足を取るかと、じっくり比較検討しない。
ある物にいくら支払わなければいけないのかと考えた途端に激しい痛みを覚える。
タクシーの料金メーターも同じではないでしょうか?数秒ごとに積み上がる料金に対して、痛みが伴います。
痛みを避けるためなら、人は多めにお金を支払う
脳科学マーケティングにおいては、この消費者が感じる痛みを最小限に抑えることで、売り上げを最大化するとお伝えしています。
だからこそ多くの飲食店でもセットメニューやコースメニューが定番です。
今や携帯電話の事業者は月額定額制が当然ですが、人は前払い制や定額制で料金を支払う方が、激しい痛みが和らぐことを理解しているのです。
動画配信サービスも定額「見放題」が定番ですよね。
このように比較的に購入しやすい料金(定額)で提供されることで、その都度の購入で生じる痛みや苦痛を顧客から取り除けると、売り上げを伸ばすことができます。
しかし多くの場合、こうしたセット販売、パッケージ販売、定額販売は1品1品の料金よりも実は高くつきます。それなのに「丸ごと含む」料金設定は多くの消費者にとっての心理的な痛みや苦痛を取り除く効果があるので、特に購買の痛みに敏感な人ほど定額を望みます。
ビジネスで成果を出すためには、こうした商品やサービスの購買の過程に点在している顧客の痛点を避ける努力をするべきです。
もし、セット販売などが可能な商品やサービスを提供しているのであれば「よりシンプルな価格に設定する」ことで、売り上げを増やす見込みと同時に多少の割高でも消費者は苦痛回避で選択してくれるのでは?と自身のビジネスへの導入を検討してみてください。
PS.
回転寿司なども、大人定額2000円とかにすれば、売り上げは上がると思うんですが、どうですかね?
難しいのかな??????